僕の近くで、命が消えた。
どうも、essenです。
いやぁ、朝は大変でした…
本日西武新宿線で起こった痛ましい事故です。
西武新宿線は、僕がずっと使ってきている馴染み深いローカル線。
中学生の頃から今までずっと使ってきた路線でございます。
まさかこんな事件が起こってしまうとは思ってもみませんでした…
朝、駅のホームでやたら待たされるなぁと思っていた時に流れてきたアナウンス。
よく聞いてみれば「人身事故が発生したため、運行を見合わせております」とのこと。
「なんだよ事故かよツいてないな、会社に連絡入れなきゃ。」
程度の軽い気持ちでしかなかったのですが、会社に着いて
今朝の遅延のことを調べてみたらなんですかこれ。
１時間ホームで待たされた挙句105分の遅刻をしたことが些細なことでした。
こればっかりは自分の思慮の浅さを痛感しました。
自分の身近でこんなことが起こるとは思ってなかったんです。
「人身事故」って言ってますけど、これ思いっきり自殺ですからね。
「自分から飛び込んでいった」って証言があるらしいですから。
もちろんネットの情報なので全部を全部鵜呑みにするのは違うと思いますが
なんというか…すごい生々しさを感じるのです。
特に遺書の類は見つかっておらず、８３００万人の足に影響が出た
くらいの情報しか出回ってませんが、真相はどう言ったものなのでしょうか。
いじめが起因の自殺とかだったら悲しすぎます。
かつていじめを受けていた身としては、その可能性だけはあってほしくないのです。
子供というのは不思議なもので、気が合う仲間で複数人集まっていると
自分たちの価値観が正しく、それにそぐわない価値観を異端児のように扱い
相手の気持ちを考えることなく心無い行動や言葉をかけて楽しんだりする
それはそれは残酷な一面を持っています。
いや、これは子供に限ったことではないのかもしれない。
まぁここまで「この子がいじめが原因で自殺してしまった」という体で書いてしまいましたが、
それ以外の理由があるのだとしても、もっと何か打開策はなかったのかと思うのです。
自分一人ではどうすることもできないから人生を終わらせてしまうというのは
ある意味では最悪の発想だし、またある意味では残酷な勇気です。
「絶望感」という言葉を本当に理解できている人って、この世にどれくらいいるんでしょうかね。
心が瞬間的に真っ黒に染まり、全てを終わらせてしまいたくなるあの感覚は
どうしても忘れ去ることができないでいます。
あのおぞましい感覚を、彼も感じていたのでしょうか。
そう思うと、彼の取ってしまった行動を私は責めることができないのです。
何故ならば、僕も過去に自殺を図ったことがあるから。
それも、「乗り物に身を投げ出す」という似た方法で。
それから５年経ちましたが、私は生きて、こうやって文章を書いています。
生きる希望が見つかった…というわけではないのですが、
何かがきっかけでもう少し生きてみる気力が生まれたんです。
彼にもそういう転機が起こってほしかった。
僕がただ幸運なだけで終わってほしくなかった。
誰にでも起死回生のチャンスが与えられる世の中出会ってほしいと
そう願って止みません。
柄にもないことを長々と書いてしまいましたが、これは偽りない本音です。
「生きてりゃいいことあるさ」なんて無責任なことは絶対言う気は無いし
励まし方や叱咤の仕方で誤った方向に導いてしまう可能性があることを
僕は知っています。
その上で僕がこの子の近くにいたら、何かしてあげられたことはなかったのか。
その思いが心の中でぐるぐる回っていた１日でした。
明日はこんなことが起こらない、何気ない１日であればと思います。
それでは、また。
